予告編で面白そうだったので、auマンデーで観てきました。
屍人荘の殺人
キャスト
明智恭介(中村倫也):ホームズを自称するミステリー愛好会の会長
葉村譲(神木隆之介):ミステリー愛好会に所属する明智の万年助手
剣崎比留子(浜辺美波):私立探偵として警察からも信頼されている女子大生
進藤歩(葉山奨之):ロックフェス研究会のメンバーで先輩達のパシリ
重元充(矢本悠馬):ロックフェス研究会のメンバー
名張純江(佐久間由衣):ロックフェス研究会のメンバー
立浪波流也(古川雄輝):チャラいロックフェス研究会の OB
七宮兼光(柄本時生):ロックフェス研究会の OB で、七宮家の御曹司
静原美冬(山田杏奈):七宮と立浪にスマホを拾われ屍人荘に招かれた女性
星川麗花(福本莉子):人数合わせで合宿に参加した進藤の恋人
出目飛雄(塚地武雅):屍人荘にやってきた関西弁のおじさん
高木凛(ふせえり):屍人荘にやってきた口うるさいおばさん
菅野唯人(池田鉄洋):屍人荘のを管理している七宮家の執事
ストーリー
神紅大学の葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会に所属するミステリー小説オタクで、事件を見つけるとすぐに首を突っ込んでしまう愛好会会長の明智恭介(中村倫也)振り回される日々を送っていました。
ある日、二人は剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美少女から、ロックフェス同好会の合宿に参加してほしいと誘われます。
ロックフェス研究会宛に謎の脅迫状が届いたこと、そして去年行方不明になった女子部員がいることを聞かされ、二人は合宿先の湖畔のベンション、紫湛荘(しじんそう)に向かいます。
実はこの合宿は、OB でペンションの持ち主である七宮(柄本時生)と立浪(古川雄輝)が、女子部員をナンパするために行っていたものでした。
二人はフェス会場でも女性を物色し、スマホを落とした静原美冬(山田杏奈)にしつこく声をかけ紫湛荘に誘います。
そんな中、ロックフェスの参加者が次々とゾンビ化して人間を襲撃し、ゾンビだらけになった会場は惨劇に見舞われ、皆必死に紫湛荘に逃げますが、明智はゾンビの集団に引きずり込まれてしまいます。
紫湛荘には、合宿参加者のほかにも、ナンパされた美冬、フェスに参加していた出目(塚地武雅)と高木(ふせえり)が逃げ込みました。
明智のほかにも、参加者の下松や進藤の恋人である麗花(福本莉子)もゾンビに襲われました。
紫湛荘はゾンビに囲まれ、スマホの電波は入らず、一同は紫湛荘の中でゾンビの猛攻に耐えるしかなくなります。
その夜、実はすでに足をかまれていた出目がゾンビと化して名張純江(佐久間由衣)に襲い掛かりますが、仲間が頭部を攻撃して退治します。
これで室内にはゾンビはいないと思った矢先、事件が起こります。
進藤(葉山奨之)が自分の部屋で惨殺死体と化しており、ドアは鍵がかかっていましたが、ベランダの扉は開いていました。
そしてドアの隙間には「いただきます」、室内には「ごちそうさま」と書かれた紙が挟まれていました。
遺体の様子からゾンビの攻撃が死因とみられるものの、残された手紙や鍵を開ける手法から、犯行は人間かゾンビかという謎が残されます。
そんな時、一階のバリケードがゾンビによって破られ、一同が二階に避難したところで、新たな事件が起きます。
ゾンビが上がってこないように止めていたエレベーターの中で、立浪が遺体となって発見されたのです。
比留子は葉村を従えて事件の推理にあたり、エレベーター付近の血の飛び散り方が不自然であること、ホールの銅像の位置がずれており、銅像に血が付いていること、頭部に殴られた跡があることなどを発見します。
捜査を進める中で、比留子が葉村を合宿に誘った本当の理由は、自分の助手になってほしかったからだと告げますが、葉村は「明智はきっと生きているから自分は比留子の相方にはなれない」と返答します。
そしてゾンビが二階にも迫ろうとする中、ずっと部屋に閉じこもっていたはずの七宮がなぜか部屋の中でゾンビ化し葉村に襲いかかりますが、美冬が頭部を槍で突き刺して退治します。
その後、比留子によって事件の真相とトリックが明かされ、犯人は美冬であることが明らかになります。
美冬は去年の合宿中に行方不明になった女子部員の妹であり、同期は復讐を果たすためでした。
美冬の姉の沙知は、去年の合宿で OB の七宮、立浪からもてあそばれ、大学を辞め、実家に戻っていましたが妊娠が発覚し、二人に中絶を要求され、自宅で首をつって自殺してしまいます。
美冬は姉の復讐のために、わざとナンパされて合宿に参加できるよう仕掛けたのです。
進藤の死は美冬の犯行ではありませんでした。
進藤はゾンビにかまれた麗花を部屋にかくまい、やがてゾンビ化した麗花に襲われて死亡したのですが、それを目撃した美冬が手紙を使って密室殺人に仕立てることを思いついたのです。
立浪の死は、食事に睡眠薬を入れて皆を眠らせ、立浪をエレベーターに乗せて一階に降ろしてゾンビに殺害させ、銅像の重さとエレベーターの重量制限を利用して立浪だけを二階に戻したのでした。
七宮の死は、出目がゾンビ化した時に血を採取し、その血を目薬に入れて七宮に渡したのでした。
ゾンビ化の騒動は美冬自身も想定外でしたが、二人をゾンビ化させてから殺すことで、姉の分とお腹の子の分、二度殺せると思ったのだと語ります。
いよいよ二階のバリケードも壊され、屋上へ逃げる途中で美冬はゾンビに噛まれてしまい、剣で喉を突き刺して自害し、屋上から落下します。
その後一同は救助隊に発見されて助けられますが、そこにゾンビ化した明智が現れ、葉村に襲い掛かります。
比留子は槍で明智の頭部を突き刺し、ゾンビになった明智にこう告げます。
「葉村くんはあげない」と。
感想
予告編をみてちょっとコミカルなミステリーだとは知っていましたが、ゾンビが出てくるとは思いもよりませんでした。
ゾンビが登場して紫湛荘に逃げ込むまではまるでドタバタ劇を観ているようです。
雰囲気は「カメラを止めるな!」に似ている感じです。
ただし、紫湛荘に逃げ込んだ後に起こる殺人事件の謎解きはさすが、主要ミステリー小説ランキングで四冠を達成しただけの事はあります。
主人公の二人以外は皆怪しく、最後まで誰が犯人かわからないストーリー展開は良かったです。
原作を読んでいないのですが、原作もコミカルな感じなのでしょうか?
まぁ、神木隆之介、浜辺美波というキャスティング、演技は良かったのではないでしょうか?
ミステリー好きで、時間が空いたから何か観ようという方は観ても良いのではないでしょうか?
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