新型コロナウイルス騒動の最中なのであえてこれを観てみました。
感染列島
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キャスト
松岡剛(妻夫木聡):いずみ野市立病院の救命救急医
小林栄子(檀れい):WHOメディカルオフィサー
三田多佳子(国仲涼子):いずみ野市立病院の看護師
三田英輔(田中裕二):三田多佳子の夫
真鍋麻美(池脇千鶴):第一感染者の妻
鈴木浩介(カンニング竹山):フリーのウイルス研究者
神倉章介(光石研):鳥インフルエンザを出した養鶏場の経営者
池畑実和(キムラ緑子):いずみ野市立病院の看護師長
立花修治(嶋田久作):第一感染者の妻、真鍋麻美の父
ストーリー
フィリピン北部で新型インフルエンザと思われる感染症が流行していました。
WHO の職員が対応する中、日本人女性の小林栄子もそこにいました。
一方、市場では鶏を販売する男が咳き込んでおり、男の口からは飛沫感染が広がっていました。
3 ヶ月後、東京都いずみ野市立病院に、真鍋秀俊という男性患者が妻の麻美とやってきます。
診察した医師の松岡は「風邪と思いますが、インフルエンザの検査もやっときます。2 ~ 3 日安静にしてください」と言って帰します。
そのころ、近くの神倉養鶏場で、鳥インフルエンザが発生し、多くの鶏が死にます。
翌日、昨日の真鍋秀俊がの容態が運ばれてきますが、容態が悪化し吐血だけでなく目や鼻からも出血します。
対応した救急救命医の安藤(佐藤浩市)は、吐血した血を顔で受け「新型インフルエンザだ」と叫びながら処置を続けます。
妻の麻美も感染しており、安藤は「院内感染を防げ」と指示します。
その時、高山医師(金田明夫)が「接触者にはタミフルを飲ませろ、そして病院を封鎖する」と言って走っていました。
必死の処置もむなしく真鍋秀俊が死亡し、妻の麻美は「2 ~ 3 日で治ると言ったのに、人殺し」と松岡をせめるのでした。
一方、日本各地では吐血する人が増え、明らかに感染が広がっていました。
そして院内感染も起こり、安藤が倒れます。
厚生省からは「フィリピンで発生した鳥インフルエンザから変異した新型インフルエンザが流行し、このまま進むと 25000 人が感染する」、更に「感染を止める為、いずみ野市を封鎖する」と発表されました。
そして、神倉の養鶏場には獣医学教授の仁志(藤竜也)がやって来ました。
神倉の娘の茜は学校でいじめられ始めます。
そんな時 WHO から小川栄子がやって来て「この病院を隔離病院にする」など、上から目線で次々と指示を飛ばします。
このやり方に院長や看護師長の池畑らが反発し、栄子は病院職員全員を敵に回します。
松岡は医学生時代、教授の助手だった英子に教わっており、そのこともあったので、栄子は自分の助手に松岡を指名します。
しばらくして救急救命医の安藤が亡くなります。
松岡は神倉養鶏場へ向かい、仁志は「この養鶏場は素晴らしいほど管理されている、ここが原因とは思えない」と話します。
その時、防護服を着た怪しい男を松岡が見つけ後を追うと、男はフリーのウィルス研究家の鈴木でした。
鈴木は「検体が確保できないため、ここに来た。あれは新型インフルエンザなんかじゃない。オレに検体を回してくれ、調べたい。」と言って松岡に名刺を渡して去りました。
病院に帰った松岡に栄子が「専従スタッフを決める。病院が決められないのだったら私が決める」と言うと、松岡は「病院のスタッフを信用してください」と助言します。
栄子は病院のスタッフを集め「専従スタッフは自薦にします。皆さん協力してください、お願いします」と言って深々と頭を下げます。
この光景に全員が驚きましたが、看護師の三田が最初に手をあげると、池畑や医師達も手を挙げ、専従スタッフが決まりました。
そのころウィルスは日本中に拡散し、一人目の感染者である真鍋秀俊から 20 日経過した時点で感染者数 4000 人、死者数 2000 人となっていました。
政府は非常事態宣言を出し、移動が出来なくなった市民はパニックとなり、スーパーでは買占めが横行していました。
そして、養鶏場の神倉が首つり自殺をし、発見したのは娘の茜でした。
しかし厚生省は「今回のウィルスは新型インフルエンザじゃない。いずみ野市の養鶏場が感染源ではない。」と断言し、WHO はウィルスを”ブレイム”と名付けました。
都市としての機能が停止した都市は死の街になっていました。
そんな中、松岡は栄子を連れ、第一感染者の妻の麻美に会いに行くと、麻美は松岡に無礼を謝り「正月に、東南アジアで医師をしている父が帰って来て、咳き込んですぐ帰った。父が感染源ではないかと思う。」と話します。
麻美の父の立花修治は、麻美の部屋を出た後、駅で吐血し感染を広げていました。
一方、病院では感染患者が増え続け、人工呼吸器が不足し始めます。
そこで栄子は「重篤患者の人工呼吸器を外し、助かる見込みのある患者に取りつけて」と指示し、重篤患者を見殺しにしたことで、専従スタッフが次々辞めていきました。
そんな事があった後、松岡は鈴木に検体を渡し、仁志教授と一緒に立花修治が医師をしていた東南アジアの島に向かいます。
「若い女性が風邪の症状でやってきた」と言う立花修治のメモを見つけた松岡と仁志は、立花修治の足取りを追い、エビの養殖場のある島に向うと、多くの死体と隔離された感染者を見つけました。
松岡は検体を持って日本に帰り、仁志は「自分はガンを患っている」と言って島に残ります。
島に残った仁志は、「養殖場の男が、ジャングルから帰って来て吐血して死んだ。その後、政府が事実を隠すために感染者を隔離し、村を焼き払った」という話を聞き、ジャングルの中の洞窟で、感染源である多数のコウモリの死骸を見つけました。
そして、鈴木らの研究チームが新型ウィルスを発見し、今後ワクチンを作る研究に入るとテレビで発表しますが、仁志は現地で死亡しました。
それは真鍋秀俊の発症から 50 日で、感染者 250 万人、死者 90 万人となっていました。
栄子が次の地区へ行くために病院を離れる日が来ると、松岡は「以前のように平穏な日に戻ったら栄子に会いに行く」と言って別れを告げます。
帰りの車で栄子は吐血して感染を知り、そして向かった先では「私は感染しています。重篤患者の面倒をみます」と言って死の道を選びます。
病院では専従スタッフの看護師の三田が感染し、死亡しました。
そして自殺した神倉養鶏場の娘の茜も感染して運ばれてきました。
感染者 1000 万人、死者 300 万人になった頃、栄子の容体が悪化すると、栄子は「回復した患者の血清を打つ人体実験に自分を使ってくれ」と頼み、そのことを松岡に WEB 通話で知らせてきます。
それを聞いた松岡は麻美に会いに行き、麻美の血清を茜に打つと茜の容体が回復し、死の淵から蘇りました。
安心した松岡は栄子の病院へ車を飛ばしますが、松岡が着いた時、栄子は瀕死状態でした。
松岡の必死の蘇生で一旦は回復しますが「この顔が好きだった」と松岡に言うと、息を引き取りました。
7 月、感染者 4000 万人、死者 1000 万人をピークに、ウィルス感染は沈静化していきました。
栄子の治療法が功を奏して日本は平穏に戻り、そして松岡は北海道で医師として頑張っていました。
感想
鳥インフルが発生した鶏舎は感染を広げないために強制的に隔離され、すべての鶏が殺されます。
しかし、鶏インフルではない新型のウイルスが人間に広がっていきます。
症状がひどく、拡大が早いため政府、WHO の対応は早く、かなり強行でした。
それでも感染拡大はおさまらず、原因、対処方法もわかりません。
そんな中でも現場では危険を顧みず、多くの医師、看護師が感染症と戦っていました。
新型コロナウィルスが拡大している最中にこの映画を観ているので、いろいろと思うところがありました。
映画の中のウィルスと新型コロナウィルスは、症状度合いや拡大のスピードが違いますが状況は非常に似ているように思われました。
映画には意思決定の過程は出てきませんが、対応が非常に早く、しかも隔離政策などをすごいスピードで決定していきました。
それでも感染の拡大を阻止することができませんでした。
フィクションと比べてはいけないとは思いますが、今の政府で映画と同じ状況に陥ったらきっと日本は全滅してしまうように感じました。
政府を支持するつもりはありませんが、外出しようか迷っている人、お店を休もうか迷っている人にはこの映画を観てほしいです。
何よりも生き延びる事が大事だということを再認識させてくれる事でしょう。
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