Amazon Prime Video で観ました。
純平、考え直せ
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キャスト
坂本純平(野村周平)
山本加奈(柳ゆり菜)
ストーリー
新宿歌舞伎町で、一人前の男になるのを夢見る坂本純平は、北島の舎弟を務めながら、雑用に追われる毎日でした。
ある日純平は馴染みのショーパブで、「店の女の子が不動産屋から違法に家の修理費を請求されたため助けて欲しい」とママから頼まれます。
純平は引受け、不動産屋に出向くとの如く脅しを掛けますが、不動産屋のバックにいるヤクザから返り討ちにされてしまいます。
ボコボコにされた純平に、ハンカチを差し出す女性の姿があり、純平はその女性に「この借りは 24 時間で返す」と言いながら去って行きました。
この女性は加奈といい、同僚の男性からのデートの誘いなどに嫌気がさしており、辞めたいと思いながら働く従業員でした。
次の日、組から呼び出しを受けた純平は、親分から対立する組の幹部を 3 日間のうちに殺してこいと頼まれ、威勢のいい返事と共に、拳銃と数十万の支度金をもらって事務所を後にします。
彼は拳銃を構え、昨日の不動産屋に乗り込むと、不動産屋の従業員は怯え、純平の言う通りに金を返しました。
ママからの頼みを果たし神社で一息ついている純平の元に、ヒールを脱ぎ、ストッキングを血まみれにしながら加奈が追いかけてきました。
そこから純平と加奈は意気投合し、そのままの勢いで、ホテルで一夜を過ごします。
そして、加奈は純平が 3 日後に対立する組の幹部を殺す鉄砲玉になることを知り、ネットの掲示板に投稿しました。
この投稿を、自宅で自殺しようとしていた女子高生、司法試験を受けるはずがホストクラブに勤めている男、ホームレスの男など、ネットの住民が気にするようになります。
純平は、殺しの決行現場近くへ下見にいき、近くにあったコインランドリーに入ると、客引きをするゲイの男の子がそこにいて、ターゲットの幹部と顔見知りであることを知ります。
ホテルに戻った純平は、加奈と共にホテルを出ますが、またも野暮用があると言って兄貴分北島の元に行きました。
北島は、今回の親分の話には納得ができないとしながらも、純平の決意に涙を流し「行ってこい」と指示を出し、「残りの 2 日間、良いものを食べて、良い部屋に泊まって、良い女を抱け」と支度金を渡します。
その心意気に感動した純平は、涙ながらに頭を下げるのでした。
加奈の元に戻った純平は、道端でホームレスとぶつかりトラブルになります、警察沙汰を避けるために焼肉を奢ることにします。
その後、純平と加奈は、新宿にある高級ホテルのスイートルームに泊まり、初めて見る光景に、興奮しながら濃厚な時間を過ごします。
2 人は、この時間がいつまでも続くものじゃないと知りながらも抱き合います。
そして純平は、他の誰でもない、自分自身が鉄砲玉になることを恐れているかのように、加奈に会えなくなることを嘆いてるかのように、彼は加奈の腕の中で涙を流すのでした。
純平が昨日と同じ時間にまた下見に行くと、ゲイの男の子が「幹部はもう来てしまった、逃げるんなら小回りが利くバイクがいい」と助言めいたものを伝えます。
純平はお礼にと、一万円札を彼のポケットに入れるのでした。
そして翌朝、純平はバイクを手に入れるために、加奈を連れて実家がある埼玉へ向かいます。
地元の先輩からバイクを手に入れた純平たちは、17 才で家出をして以来一度も帰っていない実家に顔を出すと、スナックをやっている純平の母に再会します。
3 人で他愛もない話をした別れ際、飲み物代にと金を置いてく純平を見て、純平の母は全てを悟ったように「またな」と告げるのでした。
純平と加奈は歌舞伎町に戻りますが、加奈が「鉄砲玉になんかならずに逃げればいい」と純平に思いをぶつけたことから言い争いになり、そのまま 2 人は喧嘩別れしてしまいます。
イライラした加奈は、純平と会って以来投稿を書き続けていた掲示板に、思いの丈を書いていきますが、勢い余って純平の名を書いてしまいます。
一方、純平は組への最後の挨拶を済ませて帰路についていました。
すると、組の仲間が、「純平は北島に売られたんだ、北島は、純平を鉄砲玉にして出世するつもりだ」とつぶやきますが、純平は聞く耳も持たずに去って行きました。
加奈は、純平と逃げるために金を工面しようとして 2 日前に逃げた不動産屋に戻り、金庫からお金と封筒を持ち出すのですが、そこには以前から加奈に付きまとっていた男性社員の姿がありました。
そんなこととは知らずにホテルの部屋へ帰った加奈ですが、インターホンが鳴り、純平だと思いドアを開けると、そこには男性社員の姿がありました。
男性社員は加奈に暴行を働いた挙句、加奈の綺麗な長髪を切り落とし、去って行きました。
嵐のようにひどいことされた加奈は、下着姿で自分の不揃いな髪をカミソリで髪をどんどん切っていきます。
何も知らない純平が戻ると、そこには短髪の彼女が立っていました。
激昂した純平は、仕返しに行こうとしますが、加奈は「今は、ここにいて」と頼み、彼らはベッドの上で、最後の 2 人っきりの時間を過ごすのでした。
将来のこと、行きたい場所、彼らは色々なことを話しますが、出かける時間がやってきます。
純平は加奈に、「全て終わったら神社に行くから、そこで待っていてくれ」と告げるのでした。
加奈は、起こったことを掲示板に投稿していき、この出来事が事実だと信じたネットの住人たちは、次々と投稿を残していきます。
「純平、考え直せ」と。
挙句には、彼を探しに歌舞伎町まで訪れる者も現れました。
そんな中、純平は加奈に酷いことをした奴に借りを返すため、不動産屋に向かいますが、圧倒的な数の差に返り討ちにあってしまいます。
ボコボコにされ、外に捨てられた純平が気づくと、幹部があの場所に現れる時間が迫っていました。
コインランドリーに向かった純平はいつものようにゲイの男の子と話します。
「来ないと思った、純平さん」と話す彼に、何故名前を知っているのかと純平は尋ねます。
彼は「だって、今有名よ、歌舞伎町の純平って」と彼は答えます。
その言葉を聞いた純平は、ついに自分もビッグになったなと思います。
気がつくとターゲットの車が止まり、純平は車を降りたターゲットに向かって行き、引き金を引くのでした。
夜が明け、純平を待つ加奈の元に純平が現れます。
先を急ぐ純平に背を向け、加奈は携帯を取りに行きますが、振り返ると純平の姿はありません。
彼女が見たのは幻でした。
もう純平が戻らない事を悟った彼女の両目から、大粒の涙がこぼれ落ちていきます。
感想
歌舞伎町というキーワードに引かれて観てみました。
内容はちょっと前のチンピラ映画のようです。
昔ながらのヤクザに憧れる男が鉄砲玉を指示され最後の 3 日間を過ごします。
この 3 日間にはいろんなことが凝縮されており、逃げ出したいと思ったこともあったかもしれません。
しかし、男は信念を曲げずに鉄砲玉を全うし散っていく。
その過程で傍観者、冷やかしだったネットの住人たちの心も変わっていった。
こういう一本気な気持ちが人に頑張る、踏ん張るっていう気持ちを与えるという事を伝えたかったのか?
この映画が本当に伝えたかった事はわかりませんが、信念を曲げずに突き進む純平とバーチャルな世界、ネットに逃げる人間の対比を伝えたかったのかもしれません。
主演の二人はなかなか良い演技をしていたのではないでしょうか?
昔ながらのチンピラ映画が好きな人は楽しめるかもしれません。
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