渋谷で働く営業本部長のブログ

渋谷で働く営業本部長のブログ

渋谷で働く営業本部長のブログ

au マンデーで観た映画「ヤクザと家族 The Family」のあらすじと感想(ネタバレあり) #映画 #あらすじ #ネタバレ #映画大好き

f:id:ss17935:20210208204833j:plain

 

au マンデーでこの映画を観てきました。

 

ヤクザと家族 The Family

 

自分の中ではかなり前評判が高い作品でしたが、果たして...

 

 

感想

 

ヤクザ映画は好きで色々と観てきました。

ほとんどのものが、天下を取る、成り上がる、任侠道みたいなテーマですが、この映画の視点は思いつきませんでした。

1999 年から 2019 年で呼び方が「ヤクザ」から「反社会的勢力」に変わり、その裏でヤクザを取り巻く環境もこんなに変わっていたのですね。

ヤクザを正当化はしませんが、すべてのヤクザが否定されるものではなく、必要悪であった時代もあったのだと思います。

すべてのヤクザをひとまとめにして語って良いものかどうかはわかりません?

ヤクザから足を洗おうとしている元ヤクザを養護すべきかどうかもわかりません。

ただ、すべての人には生きていく権利があり、元ヤクザにもその権利はあるハズ。

そしてヤクザや元ヤクザにも地のつながった家族はいるわけで、その人達には当然静かに生きていく権利はあります。

自業自得と言ってしまえばそれまでですが、なんか切ない、複雑な気持ちになる作品でした。

綾野剛舘ひろしやその他の俳優の演技も、非常に素晴らしかったと思います。

この映画は、ヤクザ映画としてではなく、人間ドラマとしても観る価値のある作品だと思います。

 

 

キャスト

 

山本賢治綾野剛):柴咲組の若頭補佐

柴咲博(舘ひろし);柴咲組の組長

工藤由香(尾野真千子):山本の恋人

中村努(北村有起哉):柴咲組の若頭

細野竜太(市原隼人):山本の舎弟

木村翼(磯村勇斗):山本に憧れる愛子の息子

竹田誠(菅田俊):柴咲組の舎弟頭

豊島徹也(康すおん):柴咲組の舎弟

大原幸平(二ノ宮隆太郎):山本の舎弟

川山礼二(駿河太郎):侠葉会の若頭

大迫和彦(岩松了):静岡県警組織犯罪対策本部の刑事

加藤雅敏(豊原功補):侠葉会の会長

木村愛子(寺島しのぶ):柴咲組の元若頭の妻

 

 

概要

 

1999 年、19 歳の山本賢治は、その暴力的な性格で、チンピラとして地元で暴れまわっていました。

山本は幼い頃に母を亡くし、証券マンだった父はバブル崩壊後に手を出した覚醒剤が元で命を落としていました。

天涯孤独となった山本は父の葬式の席で静岡県警刑事の大迫和彦に父を侮辱され、自暴自棄になり偶然出くわした覚醒剤の売人から金と覚醒剤を奪って逃走すると、覚醒剤を海に投げ捨てました。

山本は悪友の細野竜太や大原幸平とつるんではその日暮らしを送っていました。

ある日、山本は細野と大原、母親のように接してくれている木村愛子が営む行きつけの食堂で飲んでいました。

すると、そこに暴力団「柴咲組」組長の柴咲博が現れます。

実は愛子の亡き夫は柴咲組の若頭であり、敵対する「侠葉会」との抗争で命を落としていて、柴咲は愛子のことを気にかけていたのでした。

そんな時、突然拳銃を持った何者かが柴咲を襲撃してきましたが、山本は食事を邪魔されたことに腹を立て、その襲撃者を叩きのめして柴咲の危機を救いました。

後日、山本は柴咲の部下・中村努に連れられ、柴咲組の事務所を訪れました。

柴咲は身寄りのない山本を組に誘おうとしましたが、山本はこれを拒否しました。

山本は柴咲の名刺だけは受け取り、その場を後にしますが、その直後に侠葉会の組員によって拉致されました。

実は先日海に捨てた覚醒剤は侠葉会のものであり、山本は捕らえられていた細野や大原と共に、侠葉会の若頭・加藤雅敏と若頭補佐・川山礼二らから凄惨なリンチを受けました。

加藤は山本らを香港に連れて行き、臓器を売りさばこうとしましたが、たまたま山本のポケットに入っていた柴咲の名刺を見つけました。

柴咲組と侠葉会は一度手打ちになっており、迂闊に手を出すのは危険と判断した加藤らは柴咲組に連絡を入れました。

間一髪で助けられた山本たちは、中村に連れられて、柴咲組の事務所に入りました。

そして、自分のことをケン坊と呼んで迎え入れてくれた柴咲の人間性に魅了された山本は柴咲組に入る決断をし、柴咲と父子の盃を交わしました。

6 年後 の 2005 年、柴咲組の一員となった山本、細野、大原は街の顔役となっていましたが、柴咲組は未だに侠葉会との対立状態に置かれていました。

ある日、山本はキャバクラで川山と鉢合わせました。

山本は自分の親である柴咲を侮辱されたことに腹を立て、川山の頭を瓶で殴りました。

その際、手に傷を負った山本の手当てをしてくれたのがホステスの工藤由香で、由香を気に入りった山本は、強引に由香を抱こうとしましたが、気の強い由香に拒絶されてしまいます。

それでも山本は何とか由香の電話番号だけは聞き出しました。

翌日、山本が川山に暴行した件が引き金となり、柴咲組と侠葉会は一触即発の事態に陥りました。

柴咲は直接加藤の元に出向いて手打ちしようとしましたが、一歩も引くつもりのない加藤は柴咲が大事にしている義理と人情はもう古いと柴咲を挑発しました。

柴咲は加藤に「そこまで言うなら俺の命を取ってみろ!」と啖呵を切りました。

ある日、山本と柴咲が釣りに向かっている車が、侠葉会の組員に襲撃され、運転していた山本の舎弟、大原が身代わりとなって命を落としました。

山本は柴咲に仇を討たせてほしいと懇願しますが、静岡県警の大迫はこの件に手を出さないよう柴咲組に釘を刺してきました。

それでも引き下がることのできない山本は柴咲組を守るため、単身で加藤の元に乗り込み、川山に向けて銃の引き金を引こうとしたその時、柴咲組若頭となった中村が駆け付け、包丁で川山を刺しました。

山本は柴咲組を守るには中村が必要と判断し、自ら罪を被って中村を逃がしました。

山本は由香の部屋を訪れ、そのまま彼女と結ばれましたが、翌日、川山殺害の罪で逮捕されました。

14 年後の 2019 年、山本は刑期を終えて出所しました。

中村に出迎えられ、14 年ぶりに柴咲組に舞い戻った山本でしたが、服役中に施行された「暴対法」の影響で大量の組員が辞めてしまっており、存続すら危ぶまれる状況に置かれていました。

そして癌ですっかり体が弱った柴咲に会うと、山本は現実に衝撃を受けました。

細野は柴咲組を抜けて堅気の仕事に就いており、結婚して子供も生まれていました。

山本は細野と再会を果たしましたが、暴対法には 5 年ルールがあり、ヤクザから足を洗っても 5 年間は口座も保険も家も持てず、携帯電話すら持つことを許されないなど人間として扱われない現実を嫌というほど味わってきた細野は、山本を避けるような態度を取りました。

一方、幼い頃から山本を慕っていた愛子の息子・翼は 22 歳となっており、暴対法の制約を受けない「半グレ」として、柴咲組のシノギを手伝いながら街を仕切っていました。

かねてから翼に目を付けていた加藤は翼を侠葉会に誘いましたが、翼がこれを拒否すると、加藤は「親父と同じ目に遭わないといいな」と捨て台詞を吐きました。

一方、山本は由香と 14 年ぶりに再会を果たしました。

由香はホステスを辞めて市役所で働いており、山本との間に 14 歳になる娘・彩をもうけていました。

柴咲に組を抜けて堅気の暮らしを送るよう勧められ足を洗った山本は、由香と彩の三人で新たな暮らしを始めました。

山本は細野の紹介で、廃棄処分工場で働き始めましたが、そんな山本たちにはなお元ヤクザという肩書きが重くのしかかっていました。

そんなある日、山本と細野は廃棄処分工場の同僚に過去を知られてしまい、それが SNS 上で拡散してしまい、工場にいられなくなります。

そして由香も「元ヤクザで殺人犯」と同棲していることがバレてしまい、仕事をクビになったあげく社宅も追い出されてしまいました。

山本は由香に詫びようとしましたが、由香は「あんたが来なければ、全部上手くいっていた」と拒絶しました。

全てを失った山本が向かったのは愛子の食堂でした。

山本はそこで翼から「親父を殺した奴が分かった」と聞かされました。

翼の目にかつての自分と同じような危ういものを感じ取った山本は、「お母さんを悲しませるな」と翼に告げ、食堂を後にしました。

父が加藤に殺されたと確信した翼は、仇を討つために加藤と大迫のいる中華店を襲撃しましたが、既に加藤と大迫は山本の手によって殺害された後でした。

全てを終えた山本は返り血を浴びたまま港の防波堤に座り、煙草をふかしていると、そこに細野が現れ、「お前さえ戻って来なければ」と山本を刺しました。

仕事も家族も全てを失った細野に刺された山本は全てを受け入れ、細野を笑顔で抱きしめると海の中へと落ちていきました…。

後日、翼が山本の死んだ防波堤を訪れて、花束と山本の好きだった煙草を手向けていると、そこに彩が現れます。

彩は、立ち去ろうとする翼に「お父さんのことを教えて欲しい」と伝えます。

翼は振り向いて「少し話そうか?」と笑顔を見せたのでした。

 

↓ ランキングに参加しています。よろしければポチッとして下さい。

↓ この記事が気に入ったらリツィートをお願いします。