2020 年 1 月 10 日に「カイジ ファイナルゲーム」が封切られます。
本当かどうかは分かりませんが「これで最後だ。」らしいです。
カイジシリーズは大好きでマンガも全部読みました。
もちろん「カイジ ファイナル」も観に行くつもりです。
「カイジ ファイナル」を楽しく観るために、カイジシリーズを観返してみようと思います。
まずは第一作のこちら。
カイジ 人生逆転ゲーム
キャスト
伊藤カイジ(藤原竜也):
自堕落な生活を送る 26 歳のフリーター
遠藤凛子(天海祐希):
一攫千金の可能性がある船に乗ることを勧める金融会社社長
利根川幸雄(香川照之):
船の中のギャンブルを指揮する帝愛グループの男
船井譲次(山本太郎):
「限定じゃんけん」でカイジ達をだまそうとするギャンブル参加者
石田光司(光石研):
カイジと一緒に戦う事になるギャンブル参加者
大槻太郎(松尾スズキ):
地下で労働者から搾取を行っている地下労働班の班長
佐原誠(松山ケンイチ):
地下労働で体を壊してしまう労働者
兵藤和尊(佐藤慶):
帝愛グループの会長
ストーリー
伊藤開司(藤原竜也)は定職に就かずにコンビニのアルバイトを適当にこなして食いつないでいる 26 歳で、夢や何かやりたことがあるわけでもなく、ただ自堕落に日々を過ごしていました。
ある日のバイト帰り、カイジは自分の上手くいっていない人生の八つ当たりをし、停めてあった高級外車にケリを入れてをしていました。
そして見るからに怖そうな面々に追いかけられますが、車の中からカイジの前に現れた女性はカイジに借金があることを告げます。
女性の正体は遠藤凛子(天海祐希)で金融会社の社長でした。
カイジは過去に友人の借金の保証人になっていて、その友達の代わりにカイジに支払い義務があり、借金は利息が膨れ上がって 202 万となっていました。
そんな借金は払わないと主張するカイジを遠藤が一喝し、この借金をいっぺんに返済できるいい話があるとカイジに持ち掛けます。
遠藤はどんな内容かは明かさずに、とにかく今夜晴海ふ頭から出航する船に乗り込むようにカイジに言い、そんな大金を返す当てのないカイジはその船に乗り込むことを決め晴海ふ頭へと向かいます。
港にはエスポワールという船が泊まっており、カイジは疑心暗鬼のままエスポワール号に乗り込みました。
船の中は既に乗り込んでいた者たちで溢れており、明るいオーラはまったくなく、皆何かしらわけありな雰囲気をまとっています。
そこへ突然、帝愛グループの利根川(香川照之)という男が現れ、説明を始めます。
利根川は船に乗りこんだ参加者たちを「負け犬」とこき下ろし、これまでの彼らの人生を激しく否定します。
しかし最終的に参加者たちは利根川の話に涙を流して感動し、利根川の提案するゲームへと参加する意思を固めるのでした。
利根川が提案したゲームとは『限定じゃんけん』。
グーチョキパーの書かれたカードを駆使して行うじゃんけんゲームで、勝てば星をゲットできて借金返済、それどころか借金返済しても大金が余る可能性があります。
しかし 3 敗して星をすべて失った場合は、地下に強制的に連れられ人としての扱いをされない過酷な地下労働を強いられることとなります。
じゃんけんでは強敵・船井譲次(山本太郎)などを相手にカイジは奮闘します。
カイジは、このじゃんけんゲームで知り合った石田のおっさん(光石研)と共に懸命に戦い、直感を元に機転を利かして船井になんとか勝利します。
船井に勝利したカイジ達ですが、共闘していた石田のおっさんがカードを残したまま時間終了となり、カイジは石田のおっさんだけを地下労働に行かせることができず、自らも地下労働に行く道を選びました。
地下帝国で課せられる強制労働は過酷を極めるものでしたが、二人は他の労働者と共になんとか地下帝国での強制労働をこなしていきます。
そして初めての給料日、カイジが手にしたのはペリカと呼ばれる地下帝国で使える通貨で、それも自給換算するとひどい低賃金でした。
カイジは一刻も早くこの地下帝国から脱出するために、一銭も使わずに貯めようと決意します。
しかし班長の大槻(松尾スズキ)は売店コーナーのビールなどを驕りカイジを誘惑し、カイジはこの誘惑にあっさり負けてビールに柿ピー、焼き鳥などを買いまくりあっという間にもらった給料のペリカを使い果たしてしまいました。
石田のおっさんもおいしそうにビールを飲んでいました。
カイジはこの地下帝国でブレイブメンロードというゲームの話しを聞きます。
病気で働けなくなり労働できなくなった者、または一攫千金を狙う者が参加するゲームで、高層ビルに掛けられた一本の鉄骨を命綱なしで渡りきるという内容のゲームで、言うまでもなく落下すれば確実に命を落とすことになります。
地下労働をしていた佐原(松山ケンイチ)は身体を壊しこのブレイブメンロードへの参加を志願します。
ブレイブメンロードを渡り切った者は一千万円と共に自由を手にすることができるので、カイジもこのブレイブメンロードに参加する決意をします。
そして石田のおっさんもこのブレイブメンロードに参加することになりました。
落ちれば即死の一本の鉄骨を渡ることは感じたことのない恐怖を参加者たちに与え、さらに上空は風も強く風に煽られて落下する者、互いに掴み合い二人とも落下する者など、参加者はどんどんと落下していきます。
このブレイブメンロードは富裕層たちが鑑賞して楽しむことを目的としていて、人間が落下するたびに金持ちの観客たちは歓声を上げて喜んでいました。
途中までなんとか鉄骨を渡る石田のおっさんでしたが、これ以上は無理だと思い、前を歩くカイジに自分の持っている一千万円のチケットを託します。
石田のおっさんには一人娘の石田裕美(吉高由里子)がおり、カイジに自分のせいで何もいいことがなかった娘にこのチケットを届けてくれと頼みます。
カイジは石田のおっさんを励ましますが、カイジが目を離した隙に石田のおっさんは静かに落下していました。
カイジが動揺しないようにひっそりと落下していったのでした。
カイジは石田のおっさんの気持ちを受け取り、生き残っている佐原と共に鉄骨を進んでいきます。
カイジと佐原は共にゴール地点に辿り着き、佐原が扉を開けようとしますがカイジは嫌な予感がして佐原を止めます。
しかし佐原はそのまま扉を開けてしまうと、開けた扉からは突風が吹きだし、佐原はゴールを目前にして無念にも落下していきました。
利根川は落ちていく佐原を見ながら「内と外の気圧差による、突風。」と呟きました。
カイジはゴールを果たし、自分の持っている一千万円のチケットと石田のおっさんのチケットを渡し、二千万円を寄越せと利根川に言います。
利根川は石田のおっさんのチケットなど無効に決まっているとカイジに話し、さらにカイジの一千万円もカイジの暴利のついた借金を差し引かれると75万円しか残りませんでした。
騒ぎ立てるカイジに会長の兵頭がチャンスを与え、カイジは利根川と E カードというゲームで一騎打ちすることになります。
勝てば賞金をもらえますが負ければ地下帝国でずっと強制労働をさせられることになります。
E カードとは奴隷と皇帝と市民のカードが配られ、お互いにカードを切っていくというゲームです。
市民は奴隷に勝てますが皇帝には勝てません。
奴隷は市民に勝てませんが皇帝に勝つことができます。
皇帝は市民には勝てますが奴隷には負けてしまいます。
切るカードで勝敗が決まるゲームです。
張り詰めた緊張感の中で E カードが開始されますが、カイジの考えていることは利根川にすっかり見透かされていました。
利根川はいかさまをしていたのです。
カイジは地下で働く際にチップを埋め込まれていたのですが、そのチップからは心拍数などの情報を採取することができ、利根川はそれを見ていました。
いきなり負けてしまうカイジですが、遠藤が手助けをしてくれて再勝負に挑みます。
カイジは自らの頭を壁に打ち付けて心拍数をめちゃくちゃにしました。
カイジの頭からは血が流れており、噴き出した血がテーブルの上に置いてあるカードにかかり、カイジは血を拭きながら利根川の様子を伺っていました。
利根川もカイジの血のかかったカードをじっと観察していました。
カイジはここで利根川をハメます。
カードのすり替えを行ったかのように見せかけて、実はすり替えていなかった、すり替えもどきです。
利根川はこのカイジの作戦にまんまと騙されカイジは見事に勝利を収めました。
カイジは見事に賞金 5 億円を手にし、利根川は負けたことにより兵頭の怒りを買い、すべてを失い地下帝国に送られていきました。
ゲームに勝利したカイジは遠藤と 5 億円を傍らに屋形船でお祝いをしていました。
しかしカイジがビールを飲むとカイジは急激に眠気に襲われ、カイジが目を覚ますと遠藤とお金が無くなっていました。
カイジは利根川との勝負の時に遠藤からお金を借りていたのですが、遠藤からの置き手紙に膨大な金利により計算された遠藤に返すべきお金の内訳が書かれていました。
後日、カイジは石田のおっさんの娘の裕美の元を訪れます。
裕美の勤務先に行き石田のおっさんが残したチケットを渡してくれるように頼みその場を去りました。
歩き出したカイジの顔は新たな戦いを予感させるものでした。
感想
「カイジ」はもちろんコミックを全部読み切るほど大好きなマンガです。
その初の実写映画という事で、公開前には否定的な意見も多かったと記憶しています。
しかし、蓋を開けてみれば大成功に終わったそうです。
藤原竜也、香川照之はそれぞれはまり役ですね。
マンガでストーリーは理解しているのに、すっかりはまり込んでしまう。
カイジが思いつく勝利のための抜け道や、心理戦が本当に面白い。
実写化されたものでアニメより面白いと感じられる数少い映画ではないでしょうか?
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