カイジシリーズの最後と言われている、
カイジ ファイナルゲーム
を観てきました。
キャスト
伊藤カイジ(藤原竜也):借金まみれのダメ人間
高倉浩介(福士蒼汰):ゴールドじゃんけんを得意とする総理秘書
桐野加奈子(関水渚):カイジに協力する自称ラッキーガール
廣瀬湊(新田真剣佑):大富豪である東郷の秘書
黒崎義裕(吉田鋼太郎):帝愛グループの最高幹部の一人
大槻太郎(松尾スズキ):カイジが地下強制労働施設にいた時の班長
坂崎孝太郎(生瀬勝久):裏カジノのパチンコ「沼」攻略の際の協力者
遠藤凛子(天海祐希):元帝愛グループの幹部
西野佳志(山崎育三郎):総理秘書、高倉の部下
ストーリー
時代は 2020 年。
東京オリンピック後の日本は絶望的なインフレとなっていました。
帝愛グループ黒崎の派遣会社で働く伊藤カイジは、ある日、昔の班長から儲け話を持ちかけられます。
棒旗取りの旗部分に取り付けた電卓と人生を変える情報が得られるカードを巡って競うという新しいギャンブル「バベルの塔」が横浜で行われるとの事です。
カイジは僅差で勝者の電卓/カードを取り損ねますが、指紋認証によりタッチの差で獲得しました。
カイジは 10 億円獲得とある電卓ではなく、その額面をも揺るがす、裏の極秘情報を選びます。
また、同じ条件下で東郷会長のもとに集ったラッキーガールこと加奈子と合流することになりました。
一方、闇の総理こと財政担当大臣の高倉は、負債解消の打開策として、消費税30%、年金 40% カット、生活保護廃止の相殺政策を打ち出していました。
その上、新円を発行し、預金口座を封鎖する、いわゆる勝ち逃げ計画に出るのだといいます。
東郷は現在 500 億円所有しており、1000 億円あれば政府に賄賂を贈り、預金封鎖を阻止することが出来るそうです。
カイジは最初は興味を示しませんでしたが、高倉の背後には帝愛グループがいる事実を聞かされ、参戦することを決意します。
そして、かつて東郷会長には愛人がおり、手切れ金として絵画が渡され、それが幻の名画なのだということを知らされます。
絵画の所在をつかむため、東郷の妻がよく活動していたという限界集落へ向かいますが、既に病気で他界し、隠し子を残しているという情報を掴んだところで、高倉の相殺政策により、出金額の低い周辺地帯に退去命令が下ります。
カイジは集落への遠征の帰りにバベルの塔参加者の襲撃に遭い、彼らのアジトに連れていかれてしまいます。
カイジは菅原ら参加メンバーの境遇から団結を促し、お互い意気投合するようになります。
一攫千金ギャンブルが行われる帝愛ランドでの“最後の審判”ゲームでは、黒崎と東郷のオーナー同士による「人間秤」(にんげんばかり)が開催されました。
ルールはいたって単純で、足場を秤にかけた天秤ギミックで賭け金の重さを舌戦で競うというものです。
人間秤は Friend、Fixer、Family、Fan という4つのキーワードで戦いが繰り広げられますが、黒崎の仕掛けた情報戦の策略により、東郷側がビハインドを追う形で、最後のキーワードに望みを託すこととなります。
東郷の劣勢を覆すため、カイジは起死回生の逆転をかけ「ドリームジャンプ」のギャンブルに挑みます。
帝愛グループの元幹部である遠藤からヒントを得て、カイジは当たり番号をラッキーガールから知らされバンジー台から脱出し、大量の金を入手します。
一方、Fan が始まるや否や、坂崎孝太郎が数珠を片手に駆け付け、彼の叱咤激励によってコインが集まっていきます。
その後、菅原らメンバーもカスタマイズされたドローンで応援し、残り時間を伝える時計の秒針に細工を施した杉山のアシストも手伝い、時間と共に秤が並びます。
最後には換金された「幻の名画」のコインの差でカイジらが勝利を収めました。
絵画は東郷が書いたもので査定価値はありませんでしたが、額縁代として換金された 1 枚のコインがここで勝利を分けたのです。
黒崎の情報戦に手を貸した東郷の秘書廣瀬も、自身の出生について反発していましたが、愛妻家として知られる東郷が描いた「赤ん坊を抱く母の写実画」を見ているうちに改心しました。
しかし、高倉が金融政策として掲げる預金封鎖がいよいよ実行に移されようとしていました。
政府陣は新円の詰まったアタッシュケースを手に会合の場を目指しますが、セキュリティエラーで移動ルートを防がれます。
そんな時、高倉のいる VIP ルームにカイジが現れ、カイジにより変更されたパスワードと預金封鎖の解除をかけてゴールドじゃんけんで勝負しようと持ちかけます。
カイジは勝負に勝ちますが、アタッシュケースのロックは自動解除されることを知っていた高倉は預金封鎖解除の約束を反故にします。
しかし、自動解除で開かれたアタッシュケースの中身は大半が旧札で、老衰した東郷の遺言通り、預金封鎖は中止となりました。
スタジアムの中心で、政府陣らの様子が映し出された Live 中継のスクリーンを高倉、カイジの 2 人がみています。
国の未来に不満のある高倉は、弱者を切り捨てる必要があると考えますが、カイジは弱者を交えての共生が格差社会の解消につながるんだと諭すのでした。
任務を終えた廣瀬、加奈子ら一行は解散し、カイジも取り分として置かれたアタッシュケースを選んでその場を後にします。
そして加奈子は、情報の提供を受けた遠藤凛子にカイジが選ばなかったスーツケースを届けるのでした。
カイジは食堂でビールを飲んでいます。
「くぅ~~キンッキンッに冷えてやがる~。悪~魔的だぁ~~」
その後、アタッシュケースの中を見たところ、ミネラルウォーターが詰まっており、お金は入っていないのでした。
感想
本作ではカイジのダメ人間さはみじんもなく、むしろヒーロー的な役回りです。
大金を手に入れるためにギャンブル(賭け)をするというストーリーは変わりませんが、今回は政府要人が相手です。
いろいろな妨害に会いながらも、相手の裏の裏をかいて、最終的に勝利する結末は痛快です。
でも、やっぱりカイジはカイジで、最後に大金を手にすることができないというオチもお約束。
「ギャンブルで勝つ」というだけのシナリオですが、推理小説を呼んでいるような感覚で観ることができました。
これで最後と言わずに、是非続編を制作して欲しいものです。
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