渋谷で働く営業本部長のブログ

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au マンデーで観た映画「望み」のあらすじと感想(ネタバレあり) #映画 #あらすじ #ネタバレ

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au マンデーでこの映画を観てきました。

 

望み

 

「クローズド・ノート」、「検察側の罪人」の原作者である、雫井脩介の小説を映画化したものです。

 

コロナの影響でずーっと映画館は空いていたのですが、鬼滅の刃のせいで子連れが多かったです。

 

 

キャスト

 

石川一登(堤真一):規士の父

石川貴代美(石田ゆり子):規士の母

石川規士(岡田健史):殺人犯の疑いをかけられる少年

石川雅(清原果耶):規士の妹

寺沼俊嗣(加藤雅也):警部補

織田扶美子(市毛良枝):貴代美の母

内藤重彦(松田翔太):週刊ジャパン記者

高山 毅(竜雷太):高山建設社長

  

概要

 

 一級建築士の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。

規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。

高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。

冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。

翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。

警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。

さらにはもう一人殺されているという噂が広がる。

父、母、妹ーそれぞれの<望み>が交錯する。

出典:「望み」公式サイト

 

 

戸沢署の警察官が規士が外出した時の様子や友人関係について聞くために石川家を訪れます。

そして、規士と今回の事件の関連は捜査中と言いながらも、被害者の倉橋与志彦と規士に交友関係があり、そのグループ内で半月ほど前にいざこざがあったこと、グループ内には事件前後で行方が分からない少年が複数いることを教えられます。

半月ほど前と言うと、規士が顔に青あざを作ったのと同時期でした。

寺沼は規士の携帯番号やキャリアを尋ね、微弱電波から居場所を探してみると言い、規士の部屋を見たいと頼まれましたが、貴代美はきっぱりと断りました。

警察が帰り、一登は雅を塾まで車で送りますが、もし規士が加害者だったら、雅の将来はどうなってしまうのかといたたまれない気持ちになってしまいます。

家に一人残った貴代美は規士が加害者であるという思いを強くしていると、そこへフリージャーナリストの内藤と名乗る男性が訪ねて来ました。

貴代美はマスコミだからこそ知っている情報があるのではないかと、彼の質問に答えていきます。

内藤の質問から、倉橋与志彦と規士は通学時代のサッカークラブが一緒だったこと、そして、事件前から行方がわからない少年は規士を含めて三人なのに、車から逃げ出すのを目撃された少年は二人しかいなかったことを聞かされます。

帰って来た一登を別のマスコミが捕らえ、家の中に入ってからもインターフォンや電話が鳴り止みません。

一登は規士が加害者だったら自分の仕事すら危ういと思い巡らします。

そこへ、高山建設の社長から電話があり、被害者は左官業者・花塚塗装の社長の孫だとい知らされ、高山から花塚社長の慟哭を聞き、規士が本当に事件と関与していたら高山と花塚との仕事もどうなるのかと、一登の心配は膨らみます。

一登と貴代美はそれぞれが知った新たな情報を共有し、事件に関わっている少年の人数と、逃げ出した少年の人数があわないということは、規士も被害者かもしれない可能性を指しており、貴代美は、犯人でも構わないから生きていてくれたらと願います。

テレビでは、倉橋与志彦をクローズアップしたニュースが流れ、彼が明るく人気者だったと報じられ、彼の人柄が語られるほど、その加害者の残忍さが浮き彫りにされていきます。

一登が規士との思い出に浸っていると、雅が話していた規士の同級生「杏奈」に声をかけられました。

彼女は、規士の膝の怪我は事故ではなく、彼を疎ましく思った先輩に故意にぶつかられたからで、その後その先輩は、複数の人間にバットで殴られ、部活に出られなくなったそう。

その件に規士が関わっているかは不明ですが、その後、規士の様子がおかしかったと言います。

夕食時、規士は被害者と思う一登と、加害者だと思う貴代美の意見の違いが明らかになり、口論になります。

やりきれない気持ちを抱えたまま、貴代美はネットで事件のことを調べますが、事件に関する書き込みの無遠慮さに貴代美の心は重く沈んでいきます。

翌朝、石川家の玄関のドアには生卵がぶつけられていました。

警察に相談するも、まともな対応はされず、一登は自身で片付けを始めますが、そこへまたもマスコミが押しかけ、一登は質問攻めにあいます。

家に入った一登は再び戸沢署に電話し、寺沼にに事件の進展を問い詰めます。

寺沼は、規士や他の少年たちの携帯電話から微弱電波は捕らえられなかったと明かしたのち、事件前に規士がナイフを所持しているのを見たか聞いて来ました。

一登は切り出しナイフの一件を打ち明け、取り上げた後は自分が事務所で保管していると伝えます。

塾へ行くる車の中で雅は、兄が犯人だったら受験予定だった私立も受からないと不安を抱えていることを打ち明け、兄が犯人じゃなかったらいいのにと呟きます。

雅を降ろしたのち工事現場へ向かった一登は、高山社長から、倉橋与志彦の事件に規士が関わっていると聞いたと冷たく言われます。

規士がどういう形で関わっているかはまだわからないと一登が訴えても高山は受け入れず、今後一登の仕事は受けられないと突っぱねました。

貴代美が家で一人想いを馳せていると、母・扶美子と姉の聡美が訪ねて来ました。

扶美子は、「覚悟すれば何も怖くない。幸せなんて感じなくたって、本当に失ってはいけないものを守っていくのが大事」と優しく貴代美に語りかけます。

そこへ一登が帰宅し、規士が加害者だという前提で話を進める扶美子たちに反発し、貴代美は、世間体ばかり気にして息子を亡き者にしようとしている一登に突っかかります。

扶美子たちが帰った後、貴代美の携帯にジャーナリストの内藤から電話がかかって来ました。

内藤は事件の事実関係が明らかになったら、被害者もしくは加害者の親としてインタビューをさせて欲しいと条件を出し、貴代美の質問に答えます。

内藤は個人名は明かせないとしながらも、一学年上の塩山が主犯格であること、逃走した少年たちが捕まるのは時間の問題であること、きっかけとなったサッカー部の先輩の襲撃に関わっていたのは、塩山・W村・倉橋与志彦という今回の事件の関係者たちであることを明かしました。

翌日、ますます取材に押しかけるマスコミは増え、玄関ドアにはペンキが吹き付けられており、玄関周りの掃除に出た一登は、マスコミの不躾な問いに口を閉します。

ペンキを落とすための道具を取りに事務所へ行った一登は、規士から取り上げて保管してあったナイフが無くなっていることに気づき、事務所のアシスタントに聞くと、連休前の金曜日に規士が持って行ったそうです。

午後、行方不明だった少年のひとりである塩山が見つかったと情報が入り、逃げたもうひとりは別行動をしていたようですが、塩山の供述や足取りからもうすぐ捕まるとのこと。

貴代美はそのもうひとりかもしれない規士にお弁当を作るため、食材の買い出しに出かけ、そこで規士の中学時代の同級生の涼介と出会います。

 

夜のニュース番組では倉橋与志彦の通夜の様子や、捕まった少年についてが流れています。

当初は加害者であっても生きていて欲しいと願っていた貴代美は、もう生きてはいないのかもしれないと思うようになっていました。

 

翌日、貴代美は内藤から、もう一人の身柄が確保されたことを聞き、一登に伝えます。そのもう一人が誰なのかはまだわかっていないそうです。

一登は規士の部屋に寄りましたが、虚しさや悔しさが一登に押し寄せ、なんの気はなしに、切り出しナイフがしまわれていた規士の机の引き出しを開けると、引き出しの中にはナイフがしまってありました。

一登は急いで礼服に着替えると、倉橋与志彦の葬式に向かいます。

受付で止められても入ろうとする一登を、高山社長が殴り飛ばします。

そこへ、自宅から電話が入りました。

一方、貴代美は、急に葬式へと飛び出した夫の様子から、規士の部屋で何かがあったのかもと考えます。

規士の部屋の机の引き出しは開いており、あるはずがないナイフを見つけた貴代美は、悲嘆の声を上げます。

それを聞きつけやって来た雅も、ナイフを見て全てを察しました。

警察署の野田と寺沼が、石川夫妻を迎えに来ました。

さらにひとりの少年の遺体を発見し、これから石川夫妻に確認して欲しいと告げます。寺沼いわく、遺体の着衣や人相から、規士であろうとのこと。

石川夫妻が安置所につき、横たわった遺体と対面すると、それは紛れもなく息子の規士でした。

加害者は塩山、若村という少年たちで、事件の発端となったのは、規士の膝の怪我。

怪我をさせた先輩に復讐しようと、規士の預かり知らぬところで、塩山が若村と倉橋与志彦を誘ったそうです。

塩村は金を脅し取る計画でしたが、倉橋与志彦は友人に怪我させたことを許せず、先輩の足を骨折させてしまいました。

先輩は不良グループに解決を頼み、今度は塩山たちが金銭を要求される側になってしまいます。

追い詰められた塩山は、元はお前のせいだと規士にも金を用意するよう言いますが、規士も倉橋与志彦もお金を払う必要はないと反抗します。

土曜の夜、塩山は遊びにかこつけて倉橋与志彦を呼び出すと、呼んでいなかった規士もやって来ます。

夜半過ぎに塩山、若村、規士、倉橋与志彦の四人は場所を移して金の話をしていますが、いくら話しても出口が見えないやりとりに苛立ち、若村と倉橋与志彦が小競り合いになりました。

倉橋与志彦が持っていたナイフをチラつかせたため、恐怖で疑心暗鬼になった塩山は近くにあった鉄パイプで規士の頭を打ち付け、若村は倉橋与志彦からナイフを奪い、塩山と二人で倉橋与志彦をリンチしました。

その後、遺体を山林に埋めるために知り合いから車を借りた二人ですが、倉橋与志彦の遺体を運ぶ中で事故を起こしてしてしまい、逃走したそうです。

事件後に貴代美に送られて来た規士からのメールも、偽装のために彼らが送ったものでした。

規士には初めから落ち度など全くありませんでした。

規士が発見されてから三日後に通夜が開かれ、姿を見せた高山社長は一登に非礼を詫び、友人も大勢が参列ていました。

式が終わった後、規士のリハビリ担当だったという青年・宮崎が一登たちに挨拶をします。

事件の一週間ほど前に規士は宮崎の元を訪れ、サッカーは諦めたけれど、選手に寄り添ったリハビリの専門家になりたいと告げたそうです。

一登は、規士に何度か「やりたいことを探せ」と諭していたことを思い出します。

一登の言葉は、確かに息子の心に響いていたのでした。

弔問客もいなくなった頃、内藤が式場にやって来ます。

規士に手を合わせた後、貴代美と話し合う内藤は、貴代美に頼んだ事件後のインタビューは必要なくなったと言います。

そして、加害者への怒りや憤りはないかと尋ねる内藤に、貴代美はきっぱりと無いと答えました。

そして、もし規士が加害者だった場合のことへ思い巡らしたのち、自分は規士に助けられたのだと呟きました。

 

感想

 

 非常に重たいテーマの映画でした。

考えさせられたのは、情報のもつ力の怖さ。

真実が何かではなく、多くの人が信じている事が真実と捉えられてしまうことは本当に怖いですね。

そして、確定していない事をあたかも確定しているように、ネット上に書き込み人たちの無責任さ。

昨今の SNS での誹謗中傷を問題視しているようにも思えました。

そして、タイトルとなっている「望み」の意味。

被害者、加害者のどちらであって欲しいかは、非常に難しい心の葛藤です。

自分が同じ立場になったらどっちになるか、タラレバでは想像できませんでした。

テーマが重たい映画でしたが、見る価値のある映画だったと思います。

 

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