渋谷で働く営業本部長のブログ

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Amazon Prime Video で観た映画「不能犯」のあらすじと感想(ネタバレあり) #おうち時間

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今回の外出自粛のお供はこちら。

 

不能犯

 

 

 

キャスト

 

宇相吹正(松坂桃李):変死事件現場に現れる黒スーツの男

多田友子(沢尻エリカ):正義感が強い美人刑事

百々瀬麻雄(新田真剣佑):多田刑事の部下

川端タケル(間宮祥太朗):多田の助けによって更生した元不良少年

木村優(真野恵里菜):宇相吹正に仕事を依頼する女性

夜目美冬(矢田亜希子):多田の先輩刑事

 

ストーリー

 

”人が死に及んだ行為でも、殺せる可能性がなければ、罪にならない それが不能犯である”

 

東京の公衆電話の前で噂話をする女子高生の声が聞こえてくる。

「ねえ?知ってる?ここの公衆電話の上に殺したい相手と殺したい内容を置くと、頼みを聞いて殺してくれる人がいるんだって。でも動機が不純だとその人も殺されてしまうんだって」

この女子高生の噂話を実現するのが、宇相吹正でした。

宇相は、目に力を入れて人の目を見るだけで相手をマインドコントロールすることができ、人の脳裏に思い込みを植え付け、人を死に至らせる力を持つ不能犯でした。

宇相によって次々と殺人事件が起きていきました。

まずは木島功が都内のバーで宇相と落ち合い、宇相が木島にマインドコントロールをかけて殺しました。

警察官である多田友子と百々瀬麻雄が事件現場に駆け付けたところ、木島はガムシロップの入った水を飲んだ後に亡くなったことが防犯カメラで分かります。

飲んだ水に宇相が毒が入れて殺したのではないかと疑いますが、毒物は混入されておらず、死因は心筋梗塞でした。

宇相がマインドコントロールをかける瞬間が防犯カメラに映っていましたが、目を見て呪文を唱えただけで、殺したという証拠はなく逮捕することはできませんでした。

しかし翌日また事件が起きます。

新婚でラブラブの羽根田健の妻、桃香が、隣の家に住む島森広志によって強姦され、あざだらけの怪我を負わせられた。

妻から事情を聞いた羽田は、はらわたが煮えくりかえるほどの怒りを覚え、宇相に島森を殺すよう依頼する。

宇相は島守を殺した後、羽根田健に「今日はこれから出張ということですが、奥さんを襲った醜い相手が死んだ記念日です、一度家に戻った方が奥さんも喜ばれると思います」伝え、羽根田健が自宅に戻ると、妻が見知らぬ男を家に連れ込んでいた。

羽根田の妻は麻薬づけとなっていて、その男は仲間として慕うパートナーであった。

聞く所によると、妻が麻薬の注射器をゴミ捨てに出したことが島森に見つかり、問い詰められ、抵抗してあざだらけになったというのが真相だった。

羽根田健は妻のために人殺し依頼した悲しみでいっぱいになり、その場で自殺してしまうが、家の外にはそれを見つめる宇相の姿があった。

多田と百々瀬はまたしても、宇相が殺人の現場にいたとして不思議に思い、調べた。

すると最近、人が殺された事件のいくつもの現場に、宇相の姿が必ず目撃されているという情報を掴んだ。

多田の同僚の夜目は事情を聞くため宇相を任意同行し、夜目は多田と共に警察の取り調べ室で事件の真相を聞いた。

「最近起きた事件の現場で、あなたが必ず目撃されています。不自然にもほどがあります。何か知っていますか?やったのはあなたではないのですか?」と尋ねるが、宇相は「やっていない」と答える。

そして次の瞬間、夜目をマインドコントロール、夜目の右腕にムカデが見えるように、脳裏に思い込ませたのだった。

宇相は「虫に嚙まれていますよ。早く取った方が。任意同行なのでもう帰っていいですよね」と言い残し、その場を去る。

しかしこの時、夜目には虫が見えたが多田には虫が見えなかったのだので、多田はその事を不思議に思う。

夜目はムカデに嚙まれた右腕が膨れ上がり、帰宅後、浴槽内でムカデが沢山自分の右腕に取り巻くという幻想を見て、右腕をシェーバーで自ら深く切り、自殺してしまう。

実は夜目の上司の息子を痴漢だと逮捕したのが夜目で、そのせいで息子が自殺したことから夜目に恨みを持ち、宇相に夜目を殺すよう依頼していたのだった。

そして、その上司も後日、階段から足を踏み外し死んでしまう。

多田は百々瀬に、夜目が右腕が利き腕なのに右腕をリストカットして自殺したのはおかしいし、上司の死も不自然でおかしいと話す。

すると百々瀬は、兵隊が手を打たれただけで本来なら死なないのに亡くなる、冷たいフォークを渡したと思いこませて、実際にやけどすることがあることなど、思い込みにより人の脳裏を書き換え、死に至らせる心理学を行える人物=不能犯がいると話す。

今までの事件も全て、宇相がその心理学を使って、殺したのではないかと多田は推測する。

ある休日、多田は過去に受け持った事件で今は更生して寿司屋の店長を営むまでに成長した川端タケルのお店を訪ねていた。

タケルは、更正できたのは多田さんが叱り続けて見捨てないでいてくれたからだと感謝の気持ちを述べ、昔話に花が咲く。

しかし帰り道、多田は気分が悪くなり、夜道で休んでいると、宇相がその場に訪れる。

事件の犯人は不能犯である貴方ではないか?と詰め寄る多田に、宇相はマインドコントロールをかけてナイフで殺そうとするが、多田にはナイフがおもちゃのナイフだと分かり、マインドコントロールが通用しなかった。

実は夜目にマインドコントロールをかけた時、虫が見えなかったことも今回と同じで、多田はマインドコントロールにかからない、特殊な思考回路と頭脳を持つ人間だったのだ。

宇相は「あなたなら僕を殺して、僕の人生を終わりにすることがすることができる。事件を終わらせたいのなら、この手で僕を殺して下さい。その覚悟ができたなら、この廃屋へ来てください」と、廃屋の住所が記載されているカードを渡す。

この頃、百々瀬は行きつけのラーメン店におり、店内に何者かにより仕掛けられていた爆発物により大けがを負い、病院の集中治療室に運び込まれる。

そして翌日、また事件が起きる。

それは木村優という女性が宇相に、実の姉の夢原理沙を殺してほしいと依頼したことから始まった。

木村と夢原は幼少期に両親が離婚、夢原は裕福な母の家に育てられ、木村は借金のある無職の父に引き取られたという。

姉は何不自由なく過ごし、有名なジュエリーデザイナーとなり、大学病院に勤める医師との明るい人生が決まっている。

それに比べて、自分は借金を返すために、ホステスなど夜の世界で苦労して暮らしており不公平だと思っていた。

姉に父の相談に行ったところ、木村を見るなり無視したことが許せないから殺してほしいという依頼内容だった。

夢原の元を訪れた宇相は、車を運転している手が油だらけ見えるようマインドコントロールを仕掛け、夢原は交通事故を起こすが、軽い打撲で一命を取り止める。

運ばれた病院は、婚約者である大学病院の医師の病院で、ここで夢原は、婚約者が看護師と不倫していることを知り、婚約者を殺してしまう。

木村は、姉の華々しい人生に傷がついたことを喜ぶが、そこに姉から一通の手紙が届く。

その手紙には「お父さんのことで訪ねて来てくれたのにごめんなさい。妹だと一発で分かったのに、婚約者にホステスをしている妹には結婚式に来てほしくない、縁を切るようにと言われ、あのような態度を取ってしまいました。本当にごめんなさい。」と記されていた。

姉の事情を知り、木村は自分が姉を殺したいと思っていたことが愚かであったと気付き、自分を責めて自殺してしまう。

夢原は妹が死んだ原因を知り、多田に、妹の依頼を引き受けて結局妹を死に追いやった宇相に仇を打ちたいので、会わせてほしいと頼む。

今までの事件によって人が苦しむのを見ていられなくなった多田は、間違っていても自分が宇相を殺すしかないと覚悟を決め、夢原と共に廃屋へ向かう。

多田はナイフを持ち、宇相の心臓を目がけて殺そうとするが、ナイフを刺す寸前で「やっぱり間違ってる」と思い直し、ナイフを床に落とす。

落ちたナイフで夢原が宇相を殺そうとするが「あんたはマインドコントロールにかかるから俺を殺すのは無理なんだ」と言われると、ナイフを自分の首に刺して自殺してしまう。

多田は夢原を守り切れなかったことを責め、自分の不甲斐なさに落胆し、ICUに入っている百々瀬のもとを訪れる。

そこへ憔悴しきった多田を心配したタケルが現れ、お弁当と飲み物を渡して、食べて寝て休むように促す。

多田は、タケルにもらったお弁当と飲み物を食べると、突然眠気に襲われ意識をなくしてしまった。

目を覚ました多田の前に居たのは、豹変したタケルだった。

タケルは、更生させてもらった自分は全部嘘だったこと、多田が希望を持って叱り続けられる生き様を、いつかぶち壊すために生きてきたのだと言う。

木島を殺したのも、百々瀬の行ったラーメン店に爆発物を仕掛けたのも自分だと打ち明ける。

そして、2 つの携帯を取り出して、1 つ目の携帯をリダイヤルすれば ICU の百々瀬が死に、2 つ目の携帯をリダイヤルすれば、幼稚園の園児全員が死ぬと言い、どちらも選ばなければ、多田を殺すと脅す。

混乱し、迷っている多田の前に宇相がやって来て、タケルは木島を殺すよう宇相に依頼したことがあると説明し始める。

この隙を見て、多田はタケルに手錠をかけて柱につなぎ、動けないようにして、2 つの携帯を真っ二つに折って、宇相の腹部を刺して逃走する。

タケルは手錠を自分で外して、もう一度爆発させようとするが、まだ意識のあった宇相によりマインドコントロールをかけられて、爆発物が自分の前にあるという幻想を見させられて死んでしまう。

実はタケルが死んだ原因は、タケルが営む寿司屋の元上司が自分より先に昇進した事を恨み、宇相に殺すように依頼されていたからだった。

翌日、宇相と多田は 2 人きりで会う。

宇相は「急所を外してくれたおかげで助かったよ。これからも俺は人を闇に導き、人を殺す」と言い放つ。

多田は「あんたのルールなんかには従わない。私は私の希望でいつかあなたの力を止めて、終わりにして見せる」と返事するのだった。

 

東京の公衆電話の前で、女子高生が噂話をする声が聞こえる。

「知ってる?あの公衆電話の下に殺したい理由を書けば、殺してもらえるんだけど、依頼した人もおかしくなって死んじゃうんだって。それでも頼む?」

「うん。頼む。どうしても殺したい相手がいる。」

これを聞いた宇相は目を光らせ、また自分の人生をスタートさせようと微笑むのだった。

 

感想

 

不能犯=幻覚を見させて相手を死に追いやるという発想は面白い。

見ている側は、どれが本当(真実)でどれが幻覚なのかと思ってしまい引き込まれていく。

そういう意味では事件の一つ一つの表裏は独立したドラマとしては面白いと思う。

ただ、映画としてはすべてが不能犯の存在を理解させるための前フリになり、散らかってしまっている感じがする。

映画だからなのかこうなったのかは原作を読んでいないので分からない。

ただ、このストーリーよりも一話一話が独立したドラマで人間の心の闇をメインにした方があっている題材だと思った。

「世にも奇妙な物語」とか「笑うセールスマン」みたいな感じか?

 

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