キャスト
山野ヤマメ(亀梨和也):売れない芸人
小阪梓(奈緒):メイク見習い
中井大佐(瀬戸康史):元山野ヤマメの相方
横水純子(江口のりこ):不動産屋の事故物件担当
松尾雄二(木下ほうか):TVディレクター
概要
お笑いコンビ「ジョナサンズ」として相方の中井と活動している、山野ヤマメは 10 年やっても売れない為、中井に解散を突き付けられます。
傷心のまま、帰宅しようとした山野に、ライブを見ていた小坂梓が「ネタが面白かった」と話かけますが、山野は「もう使わない」と、コントで使ったビニール傘を渡します。
「ジョナサンズ」は解散するにあたり、お世話になったテレビ関係者へ挨拶回りをしており、ある番組プロデューサーの松尾にも挨拶に行った際、中井が新たに放送作家として活動を開始する事を知った松尾は、視聴率が低迷している自身の番組の企画案を出させます。
ですが、中井の提案は使えない企画ばかりで、松尾はその場を退席しようとしますが、何とか松尾を引き留めたい中井が提案したのは、同期の芸人から聞いた事故物件の話ででした。
それを聞いた松尾は、ピンで仕事も無い山野に、事故物件に住んで、その様子を撮影させるという企画を考えます。
最初は戸惑っていた山野ですが、松尾が事故物件を見つけて来たので、仕方なく事故物件に住む事になります。
事故物件 1 件目:
女性の殺人事件が起きたとされる、事故物件で撮影する為のカメラを設置した山野に松尾から電話がかかります。
山野は 1 人で部屋にいたのですが、松尾に「女性の声がする」と言われます。
山野は、電話があった時の映像をテレビ局に持って行くと、そこには人魂のような「オーブ」が映り込んでおり、番組内で紹介されます。
事故物件に住む企画は大当たりし、松尾の番組は視聴率が上昇します。
収録を終えた山野は、スタジオに作家として参加していた中井と、ヘアアシスタントとして、テレビ局で働くようになった梓を、住んでいる事故物件に招きます。
ですが、梓は部屋の前で、不気味な人影などを見た事で取り乱し、帰宅します。
山野は中井にも帰るように言いますが、中井は放送作家として上手くいっておらず、山野の事故物件企画に乗っかる事を考え、勝手に山野と同居を開始します。
番組の視聴率が上がり、上機嫌の松尾は、企画の第 2 弾を決めます。
ですが、部屋に幽霊が現れなくなった事に、焦りを感じた山野は、梓に部屋へ来てもらい「幽霊を見たら教えてほしい」と頼みます。
梓はその部屋で殺されたと思われる赤い服を着た女の霊を見て、恐怖から逃げ出しますが、カメラには何も撮影されていませんでした。
次の日、山野と中井の所に、赤い服を着た女の霊が現れ、2 人は自動車事故に遭います。
2 人とも命に別状は無く、事故に遭った事で「事故物件住みます芸人」は更に話題になり、番組のレギュラーが決まります。
山野は、新たな事故物件を探す為、不動産屋を訪れ、事故物件専門の社員、横水純子と出会い、殺人事件が起きた、新たな物件を紹介されます。
事故物件 2 件目:
70 歳の老婆が、無職の息子に殺されたという、いわくつきの物件で、山野と中井は、引っ越した時から、畳に血が付いている事や、洗面所の配水管が白髪で詰まる事など、不気味な印象を抱いていました。
また、引っ越した翌日に、中井に謎の電話がかかってきますが、留守電に録音されたそのメッセージは、聞き取れない言葉でした。
山野は「事故物件住みます芸人」としての活動が話題になり、心霊イベントなどにも呼ばれるようになります。
イベントで、山野はファンの女性と写真を撮影しようとし、梓に撮影を頼みますが、梓は山野の背後に老婆の霊を見ます。
新たな事故物件でも、決定的な幽霊の撮影が出来ない山野は、梓を部屋に招いて撮影を試みます。
山野が電話の応対をしていた間に、梓は老婆の幽霊に襲われ、水の張ったバスタブに顔を押し付けられて窒息しそうになりますが、寸前のところで、梓は山野に助けられます。
そして、中井の電話に録音された謎のメッセージは、老婆が死ぬ間際に叫んでいた言葉である事が分かります。
ネタとして使える素材を手に入れた事で、山野は喜びますが、中井は実家の工場が爆発して、両親に不幸があった事から、故郷に帰る事になります。
実家の不幸を、事故物件に住んだ事に理由があると考えた中井は、「事故物件住みます芸人」の企画から降りる事を山野に勧めます。
しかし、「事故物件住みます芸人」として話題になっている山野は、ネタを求めて次の事故物件を探していました。
事故物件 3 件目:
女性がドアノブで首を吊って自殺したという部屋で、山野はこの部屋に入った瞬間から激しい頭痛を感じ、自分の首にベルトを巻き始めます。
梓は、山野が収録を休んだ事を心配して山野を訪ねますが、梓が鳴らしたチャイムで山野は正気を取り戻します。
この部屋は、女性の前にも男性が首を吊っていた、自殺の連鎖が起きた部屋でした。
山野の「事故物件住みます芸人」企画は話題になり、いよいよ全国放送となります。
全国放送に向けて、山野は横水に千葉県の新たな事故物件を紹介されます。
梓に新たな事故物件の見取り図を見せた山野は、梓から「この物件は危険だから止めてほしい」と言われます。
また、梓はお笑い芸人としての山野に憧れを抱いていたのに、今は変わってしまった事を非難します。
山野は 10 年頑張ってもお笑いで芽が出ませんでしたが、「事故物件住みます芸人」としてブレイクした事に自信を持ち、このチャンスをモノにしたい為、梓に「関係ないのに、口を出すな」と伝えます。
梓は悲しい表情を浮かべて、山野のもとを去ります。
東京に出た山野は、神社の宮司をしている伊崎という男と出会い「悪い霊が多数憑いている」と、御守りを渡されます。
事故物件 4 件目:
男女のカップルが、お互いを刺し合って絶命した事件の起きた事故物件で、山野は足を踏み入れた途端に気絶します。
その後、何度もチャイムが鳴り、山野は目を覚ましますが、外に出ても誰もいません。
また、部屋の中のドアが勝手に開き、人の話し声が聞こえてきます。
次の日、山野は東京のテレビ局で収録に挑み、その時に山野が披露したのは、事故物件怪談に笑いの要素を入れる、新たなスタイルでした。
スタジオ収録は成功し、山野は自宅で事故物件のライブ放送を開始します。
ライブ放送中、山野の顔が黒く歪んでいき、ネットは騒然となります。
自宅でライブ映像を見ていた梓は、山野の異変を感じて千葉へ向かいます。
ライブ映像を終えて、自宅で寝ようとした山野に、老人の幽霊とこの部屋で亡くなったと思われる、5 人の幽霊が現れ、山野を取り囲みます。
山野は、伊崎からもらった御守りを使い、幽霊を撃退していきますが、黒装束に身を包んだ不気味な男だけが残ります。
この黒装束の男は、山野が一件目の事故物件に住んだ時から、山野の周囲に現おり、山野は、黒装束の男の前に力が抜け倒れます。
そこへ、山野を心配して来た梓が駆け付けますが、逆に黒装束の男に操られ、山野を包丁で刺そうとします。
絶体絶命のピンチの中、お祓い道具を持った中井が横水の指示で山野を助けに来ました。
中井は、清めの線香の火花を飛ばして、黒装束の男に対抗しますが火花を跳ね返され、
跳ね返った火花は、山野達の所へ飛びますが、山野は咄嗟に、梓が持っていたコント用の傘で、火花を押し返します。
押し返された火花が直撃した、黒装束の男は断末魔の声をあげて消滅します。
数日後、恋人になった山野と梓は 2 人で住む普通の住居を探しに横水の不動産屋を訪れます。
しかし横水は、仕事中に黒装束の男に体の中に入られ、不動産屋の前の道路に飛び出して交通事故で死亡します。
不動産屋から帰る途中で、山野と梓は黒装束の男に入られて命を落とす人を目撃するのでした。
感想
悪いという訳ではありませんが、こういう設定とは思いませんでした。
前半はいくつかの事故物件に住むという、オムニバスのような形態で、よくある再現フィルム中心の TV 番組のようです。
ただし、1 件目の事故物件から怪しい黒装束の男がすべての事故物件に必ず現れ、1 件目から取り憑かれていると感じます。
そして 4 件目の事故物件ではとうとう直接対決することになります。
消えたと思われた黒装束の男ですが、最後にまた現れ、これからも山野と梓の前に現れる雰囲気で終わります。
この黒装束の男は何なのか、いつ、どこで、何をきっかけに山野につきまとうようになったのか明かされませんでしたが、気になります。
いろんな意味でスッキリとしない映画、終わり方でした。
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