
映画「ワイルド・スピード スーパーコンボ」を観に行くにあたり、ワイルド・スピードシリーズを観返してみました。
今回はこちら。
ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT
キャスト
ショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック):
カーレースにはまっていく、いざこざばかり起こしている問題児
タカシ(ブライアン・ティー):
ヤクザの父親の権力を振りかざす傍若無人な男
ニーラ(ナタリー・ケリー):
タカシにひどい目に合わされているタカシの彼女
ハン・ルー(サン・カン)
タカシと行動を共にしている男、ドミニクファミリーの一員
ストーリー
アメリカ、アリゾナ州で男子高校生のショーン・ボズウェルは、同じ高校のアメフト部のクレイの恋人、シンディと話をしたことで、クレイに喧嘩を吹っ掛けられました。
クレイが怒ってショーンの車の窓ガラスを割り、レースで勝負をすることになります。
シャングリラ・タウンにある、建設途中の住宅街の道で、ショーンとクレイのカーレースが行なわれ、クレイの車は横転し、レースはショーンの勝利となりますが、騒動が警察沙汰になりました。
クレイの親はお偉いさんだったので、クレイとシンディは無罪放免になりますが、ショーンが警察沙汰になるのは 3 度目で、そのたびにショーンの母は引っ越しをしていたのですが、今度ばかりはもう嫌だ、行くならひとりで行けと言います。
少年院送致か父親のところへ行くか選ぶことになったショーンは後者を選択し、母と離婚した後に日本で米軍基地に勤務する父親のところへ身を寄せました。
東京に住む父のところへ行ったショーンの父とのルールは、「学校へ行き、終わったらすぐ帰宅」「車に近づくのは絶対に禁止」でした。
翌朝、東京都立和田倉高等学校に転校したショーンは、制服である学ランを着て登校します。
その高校は日本人もいますが、米軍基地があるということがあって、外国人も多く通っていました。
昼食の時、ショーンに声をかけてきた同級生がいました。
トゥインクという黒人男性は、パソコンや携帯、マイケル・ジョーダンなどを半額で売ってやると誘います。
トゥインクが持つ売り物にスパルコのハンドルがまじっていましたが、それはトゥインクの愛車のもので、ショーンはトゥインクに、車を見せてもらう約束をします。
その夜、トゥインクは兜町の立体駐車場にショーンを誘いました。
その駐車場には夜な夜な車を持つ若者たちが集まり、違法のカーレースをしています。
そこには、同じクラスの女子生徒ニーラの姿もありました。
ショーンはそこで、韓国人系のハンという男性や、ヤクザの甥で「ドリフト・キング(D.K.)」と呼ばれるタカシと出会います。
タカシがショーンに「ガイジン」と連呼したことから喧嘩になり、カーレースをすることになります。
車はショーンに目をかけたハンが貸しました。
立体駐車場でレースが始まりますが、ショーンはコーナーを曲がりきれずに最初から苦戦し、その後も車を操りきれずドリフトも失敗ばかりで、ゴールはしたもののレースは大差で負け、車も大破しました。
帰宅したショーンは父にカーレースをしたと見破られ、「次はないぞ」と釘を刺されます。
翌日、下校時にハンが校門の外でショーンを待ち伏せしていました。
ハンの車に乗ったショーンは「ツメの刺青の男に金を貸している、回収して来い」と言われ、日本の銭湯に行きました。
ツメの刺青男(実際には熊の刺青)は超巨漢の持ち主で、ショーンは銭湯から何度も追い出されますが、お金は回収します。
ハンから車を渡されたショーンは車を壊した代償として「回収屋をしろ」と指示され、ショーンは「代わりに、ドリフトを教えてくれ」とハンに頼みます。
ハンはショーンを連れてパチンコ屋の奥にある麻雀屋に行きました。
そこでタカシと再会したショーンは、次のカーレースでタカシの子分のモリモトと勝負することになります。
ハンはショーンを連れて首都高速を疾走します。
ハンは「車が速いから何になる」と言いながら、首都高速を時速 197km で駆け抜けました。
ショーンをクラブに連れて行ったハンは、奥にある修理工場に案内しました。
そこには同級生のトゥインクや、気の強い女性、レイコがおり、ハンはショーンに 1 台の車を譲ると言いました。
その日からショーンは、ドリフトの練習を始めました。
ショーンがまだ車に関わっていることを、父はうすうす感づいてはいましたが見逃し、代わりに「出る杭は打たれる」という日本のことわざを教え、他者よりも目立つとトラブルを回避できないと助言しました。
別の夜、ショーンはハンになぜ東京にいるのかと聞きます。
ハンは「カウボーイは国境を越えて逃げる」、「人は付き合えば正体が分かる」、「信頼できる奴がいれば、車なんて安いものだ」と言いました。
ハンはショーンを信頼できる奴とみなしたのです。
ハンが具体的にドリフトの走行方法を教え始めました。
ショーンはトゥインクと一緒に回収屋の仕事をしながら、ハンの指導でドリフトの練習を始めました。
ショーンの運転技術はめきめき上達し、ひとりでおこなう埠頭の練習でも、上手にドリフトできるようになります。
カーレースでショーンとモリモトが戦い、練習の甲斐あってショーンは勝利します。
その頃、ショーンはタカシの恋人ニーラと親しくなります。
ショーンの両親は 3 歳の頃に離婚して、その後はずっと母の元で育っていました。
ニーラの母はオーストラリア出身で、ニーラが 10 歳の時に日本にやってきましたが母は亡くなり、現在のニーラはタカシの祖母宅でお世話になっているそうです。
「私もガイジンと呼ばれる身なのだ」そう言ったニーラは、自分と似た境遇のショーンに惹かれていきました。
これを快く思わなかったのはタカシは、ショーンを殴ると「ニーラに近づくな」と喧嘩になりました。
タカシのところへ叔父のカマタ組長がやって来ます。
カマタはヤクザで、タカシはカマタを尊敬しています。
実はハンはカマタ組長の回収屋の仕事をしながら、上納金をかすめ取っていました。
それを知ったタカシは恥をかかされたと思い、ハンに銃を向けます。
そして、ハンとタカシ、モリモトがカーチェイスを始めました。
ショーンはニーラを乗せて追います。
そして、ドリフトの途中でタカシが発砲し、ハンは曲がりきれずに横転し、炎上します。
ハンの死にショックを受けたショーンはニーラと地下鉄で家に帰ります。
タカシがショーンの家に乗り込んで銃を突きつけますが、そのタカシにショーンの父が銃をつきつけ、ニーラはタカシと帰ると言って、その場は収まります。
ショーンの父は「いますぐアメリカに帰れ」とショーンに言いますが、ショーンは「自分の尻ぬぐいはしたい」と答え、父は認めました。
トゥインクに遭ったショーンは、ハンのところにある札束を持って、直接カマタ組長のところへ行くと、そこにはタカシとニーラもいました。
「金を渡せば無事帰れると思ったのか」とカマタ組長に聞かれますが、「返すべきものは先に返し、謝罪をしたい」とショーンは答えます。
そして「ショーンとカタをつけるためにレースをしたい」とカマタ組長に言いました。
負けた者が街を去るというのが条件で、カマタ組長はショーンの提案を面白く思い、許可しました。
ショーンは新たな車づくりを始め、トゥインクやレイコだけでなくショーンの父も手伝い、車が完成します。
タカシとショーンのカーレースは、蛇行する道の多い山で行なわれました。
ゴール地点では、いつものカーレースの常連組に加えて、カマタ組長も顔を出しています。
くねくね蛇行する山道をショーンは快調に飛ばし、タカシはスリップして崖を落ちて、レースはショーンの勝利に終わります。
カマタ組長は敗北を認め、ショーンやニーラに「お前たちは自由だ」と言いました。
後日、ショーンは兜町の新たなドリフト・キングになっていました。
そこへ挑戦者が現れます。
挑戦者はショーンに「ハンの仲間で、ハンをよく知る人物だ」と伝えてくれと言い、ショーンは対戦相手に会いました。
対戦相手はドミニク・トレットでした。
ショーンは「数年前にハンと戦って勝った」と告げたドミニクの勝負を受け、レースが始まります。
感想
本作は「ワイルド・スピード」シリーズの第三作目として公開されました。
主役がタカシとハンなのでスピンオフ作品という扱いでしょうか?
のちに話がつながってきますが、デッカードを登場させるために無理矢理...という感じもします。
アクションは第三作目という事もあり、まだ車メインです。
日本車が渋谷や、兜町の駐車場でドリフトする場面はなかなか爽快です。
ストーリーは、単純に街の不良の喧嘩で、深く考える必要はありません。
日本人としては、随所に知っている俳優が出演しているのは楽しめました。
正直、本作を観ていなくても、現在の「ワイルド・スピード」シリーズは楽しく観ることができると思います。
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