
オーストラリアに留学中の娘から新型コロナウィルスを予言したような映画があると聞き、観てみました。
この前に観た「感染列島」よりも、より今の状況に似通っていました。
maximal-life.hateblo.jp
コンテイジョン
リンク
キャスト
レオノーラ・オランテス(マリオン・コティヤール):
WHO(世界保健機関)の博士
ミッチ・エムホフ(マット・デイモン):
ベスの夫
エリス・チーヴァー(ローレンス・フィッシュバーン):
アトランタの疾病予防管理センター(CDC)の博士、感染症調査責任者
アラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ):
フリーのジャーナリスト
ベス・エムホフ(グウィネス・パルトロウ):
アンダーソン社に務める女性重役でミッチの妻
エリン・ミアーズ(ケイト・ウィンスレット):
チーヴァー博士の部下、感染症調査官
ストーリー
アルダーソン社に勤める女性重役のベス・エムホフは、香港への出張していました。
ベスは元恋人と電話をしながら咳き込みますが、特に気にせずそのまま帰国し、元恋人とシカゴで逢瀬を重ねた後に夫のミッチと息子が待つミネアポリスの自宅に戻りました。
ミッチらに出迎えられたベスでしたが、その直後に風邪のような症状を発症し、咳も悪化していきました。
同じ頃、香港の九龍では体調不良の青年がそのまま街に出てトラックに轢かれ、香港でベスと一緒だった日本人サラリーマンが東京に戻るなり体調不良を訴えてバスの中で倒れました。
また、イギリスのロンドンのホテルでは、とある女性が死亡していました。
その頃、サンフランシスコでは不審な死が相次ぎ、それを野次馬が撮影して YouTube にアップしていました。
その動画に注目したフリージャーナリストのアラン・クラムウィードは、一連の不審死を感染症と判断し、雑誌「クロニクル」の記者ロレイン・ヴァスケスに見せましたが、ロイレンはまともに取り合ってくれませんでした。
ミッチは学校に通っていた息子が発熱したとの連絡を受け迎えにいきます。
ベスの容態は悪化する一方で、翌日にミッチが病院に連れて行くもベスは昏睡状態に陥り命を落としてしまいます。
そして、帰宅途中にミッチの元へベビーシッターから連絡が入り、急いで自宅に戻りますが、息子は既に死亡していました。
翌日、スイスのジュネーブにある WHO(世界保健機関)では、レオノーラ・オランテス博士が世界各地で多発している不審死の調査に乗り出していました。
また、香港で死亡した青年の遺骨を持って故郷に向かっていた青年の妹がバスの中で発症して死亡し、香港では全ての住民の検査を開始しました。
その頃、シカゴではベスの元恋人が発症して病院に搬送されました。
一方、ベスの解剖が始まり、その結果ベスの脳は壊滅状態に陥っていたことが判明します。
CDC のアリー・ヘクストール博士とデヴィッド・アイゼンバーグ博士はベスの血液などを調べた結果をサンフランシスコのイアン・サスマン博士に報告します。
妻と息子を失ったミッチは病院の隔離病棟に入れられますが、面会に来た娘のジョリーに、自分は感染していないことを伝えます。
チーヴァー博士は部下で感染症調査官のエリン・ミアーズ博士をミネソタ州に派遣して調査にあたらせました。
一方、CDC などの一連の行動に注目していたアランは、国家がこの事態を隠蔽していると考え、記事を書くために独自の調査を開始しました。
ベスの勤めていたアルダーソン社に出向いたミアーズ博士は、彼女と接触して発症した社員がいることを知り、調査を開始しました。
その後もミアーズ博士は懸命の情報収集を行いましたが、程なくして自身も感染して命を落としてしまいました。
やがてヘクストール博士は、一連の感染症の元が、豚のウイルスとコウモリのウイルスが融合して変異した新型ウイルスの可能性があることを突き止めます。
サスマン博士やヘクストール博士らは危険を賭してウイルスの培養に成功、ワクチン開発の道筋をつけました。
その頃、オランテス博士は感染源を探るため香港に飛び、現地の局員スン・フェンと共にベスの足取りを追っていましたが、スンはオランテス博士を拉致して故郷の村に連れ去り、村人のために治療薬を提供するよう脅します。
この状況を利用して金儲けを企んだアランは、レンギョウがウイルスに効くという嘘の情報をインターネットにアップします。
それを見た人々がレンギョウを求めて大騒動となり、しまいには軍も出動する程の暴動にまで発展しました。
全世界にパンデミックの危機が広がり治安は急速に悪化、各地が封鎖されました。
しかし、社会が危機的状況下に陥った中でも、研究者たちは懸命に調査を続け、感染源は香港にいたベスであること、そしてウイルスは飛沫感染及び接触感染をすることを突き止めました。
そして遂にワクチンの開発に成功したヘクストール博士は、認証を受ける時間の猶予はないと考え、自らワクチンを使用してその効果を実証してみせました。
感染が確認されてから 135 日後、ヘクストール博士らが命を賭けて開発したワクチンは直ちに量産されることになりました。
アランはワクチンの接種を止めさせる行動に出ようとし、国土安全保障省に詐欺罪で逮捕されましたが、熱心な支援者の協力により釈放され、巨万の富を得ました。
ワクチンは量産までには時間がかかることから、CDC はワクチン接種の順番を誕生日による抽選とすることにしました。
全ての感染者にワクチンが行き届くまで全米で 250 万人、全世界で約 2600 万人もの死者が出ましたが、このワクチンのおかげでパンデミックは少しずつ収束していきました。
チーヴァー博士は恋人のオーブリーを密かに他の土地に逃がそうとしたことをアランに暴露されてしまい、今回の一連の対応責任を一手に背負わされてしまいます。
それでもチーヴァー博士は自らに割り当てられたワクチンをオーブリーやロジャーの息子など知り合いに譲るなど、自分よりも人のために行動し続けました。
一方、オランテス博士は WHO がワクチンを用意したために解放されましたが、このワクチンが偽薬と知ると村人たちに警告しに走りました。
ジュリーと共に生き残ったミッチは、ベスが生前遺したデジタルカメラの画像を観て感極まってしまいました。
画像には、ベスが香港で料理人と握手する様子が映し出されていました。
場面は変わります。
ベスの勤務していたアルダーソン社の工場建設用地で、会社が栽培していたバナナの木がブルドーザーでなぎ倒された、それを食べていたコウモリが、そのまま豚舎に入り込みました。
そして、コウモリが落としたバナナの欠片を食べた豚が食肉として香港へと運ばれ、その肉を調理した料理人が手も洗わずにベスと握手をし、その際にベスにウイルスが感染したのでした。
感想
この映画を観ているのは新型コロナウイルスによる外出自粛の真っ最中。
多分、新型コロナウイルスの拡大がなければ観ることはなかった映画かもしれません。
観終わった感想は、確かに今の状況を予言しているかのように、今と酷似している。
違いは感染後の発症までの時間、発症した後の死に至るまでの症状、街で起こる暴動(もどき)のレベルなどだけのように感じた。
ワクチンができるまでは、人との接触をしない、こまめに手を洗うのが一番の予防策と映画の中でも言ってます。
こんな状況下でも偽の薬情報をネットに流して金儲けを企てる人間がいるところは、マスクやトイレットペーパーを買い占めて高値で売ろうとする輩とかぶる。
内容的に捻ったところがある訳ではありませんが、この状況下だとかなり引き込まれます。
最後にはワクチンが完成して事態は沈静化に向かい、感染源が明かされます。
感染源は至って身近なところにある...と言いたいのか、人間による自然破壊が原因と言いたいのか、いや、手を洗うとかやるべきことをきちんとしようと言いたいのか...?
外出自粛要請の最中でもパチンコ屋は営業し、店は満席になるほど繁盛していると見聞きするが、是非この映画を観てもう一度考えてほしい。
実は皆、簡単に感染する可能性があり、感染者が増えれば物資が不足し、医療が受けられなくなる可能性があるという事を。
しかし、前に観た「感染列島」と本作品ともに感染の原因となったのがコウモリというのは偶然なのでしょうか?
↓ ランキングに参加しています。よろしければポチッとして下さい。

↓ この記事が気に入ったらリツィートをお願いします。
リンク
リンク
リンク